やゆよ

ああたまが、しゃべりますので

朝に何度も目が覚めて、昼に起きた。食べるものがなかったので朝ごはんは食べずに本を少し読んだ。ミュウは観覧車に取り残されて分裂した自分をそこから見てしまった。精神科へ行く前にシャワーを浴びて化粧をした。自転車で向かう、風がびゅうびゅう、吹いていた。ぴゅ、でなくてびゅ、だった。診察で、少しだけ好きなことができるようになってきたと話をしたら、ここへ通院して初めていいことが聞けたね、と言われた。よくなるね、と言われた。眠れないので眠剤を変えてもらってマイスリーに戻った。但し量は増えた。行きと違う道から帰ったら、面白そうなお店がたくさんあった。今度恋人と行きたい。自転車を漕いでいたらお姉さんポリスに止められた。サドルが高いため盗んだ自転車か疑われた。あと両耳イヤホンを注意された。お金は取られなくてよかった。財布の中まで見られたけどポケットの中は見られなかったのでタバコはバレなかった。いいのかよ、それで。これは俺の自転車です。確かに髪は金色だしタトゥーが隠れてそうなピッチピチの黒いアームカバーをしていたから、自転車を盗んだりしてそうと思われても仕方ないと思った。家に帰ってからご飯を食べに学食へ行った。いつもの温玉ぶっかけ冷やしおろしうどんを頼んでいたら知り合いを見つけて、病気でも大学へ行けていないことを咎められている気に勝手になってしまって、怖くなり焦って味もわからなくなったうどんを食べて逃げるように学食を出た。帰り道、プラム程度の大きさの木の実のなる木の下で、木の実を取ったり拾ったりしている50代くらいの夫婦がいたので、「食べれるんですか、それ」と話しかけてみた。おじさんの方が「食べてみ」とひとつ私に取ってくれた。酸っぱくて美味しかった。おじさんは「こんな大きいのみたことないでしょう」と言った。小さいものは、実家の近所の公園にも成っている。おばさんは「今年は天気が良かったから黒くなるくらい熟れているものが多いね」と言った。もう一つくれたので、家で食べますと言ったら、一つでいいのかと言われて木の実の乗った手を差し出されたので、おじさんの手からもう一つ取って、お礼を言って帰ってきた。帰って木の実を洗って冷蔵庫で冷やした。一つ食べた。本を読みたかったけれど、汗をたくさんかいたので、先にお風呂に入ることにした。いま、湯船に浸かっている。